Nutag-Homeland
ストーリー
1943年から1957年にかけてソ連によって強制輸送されたカルムイク人に対するビジュアル・ポエムであり、シュールな鎮魂歌。彼らの半分は、家に帰ることを許される前に死んでしまった。この映画は一コマごとに手描きされたイメージを伴って、アーキタイプとなる。ディアスポラという永遠のテーマについての、人間の歴史の一例。故郷を失うこと。でももっと大事なのは、過去や失われたものに対して言及するということ。世界の現状における社会政治的状況への批判的な抵抗を試みるのだ。
監督プロフィール
Alisi Telengut
アリーシ・テレングットは1989年生まれで、モントリオール在住の監督であり、アニメーション作家。絵具を素材としてカメラの下でコマ撮りをすることで運動を生成し、手作りによる絵画的ビジュアルを作り出すアニメーションを制作する。視覚による詩を作ること、記憶を叙情的に表象すること、実験的な民俗学に興味がある。彼女の最近の作品は第24回ストックホルム映画祭、第36回・第37回モントリオール世界映画祭とカナダ国際映画祭で受賞した。スラムダンス、フロリダ、エディンバラ、ZINEBIほか、世界中の様々な映画館や展覧会でアニメーションおよび映像によるアートワークとして上映されているほか、民俗学、民族文化、考古学のリサーチのアーカイブとしても貢献している。
作品情報
監督: Alisi Telengut
2016年
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カナダ /
0:06:00