アニメーションマスタークラス ジェイン・ピリング 「ベリー・ベスト・オブ・ブリティッシュ・アニメーション・アワード」
1996年の第一回以来、イギリス唯一の「アニメーション専門」の賞として重要視されるブリティッシュ・アニメーション・アワード(BAA)は、隔年開催で今年20周年を迎えました。クリエイティブ産業を中心に大きく広がるイギリスのアニメーションの重要点は、この賞の歴史を眺めれば一望可能。本プログラムは、BAAの創設者であり本年度の新千歳空港国際アニメーション映画祭の国際審査委員長を務めるジェイン・ピリング氏が選ぶ近年のベスト受賞作品集を上映。氏による講演とともに、短編、CM、ミュージック・ビデオと多ジャンルにわたる賑やかなプログラムで、イギリスの豊かで先鋭的なアニメーション史を振り返ります。
上映作品
『カップリング』(キャット・ヘインズ、イギリス、2015年、3分)
『ベンジャミン・シェアー「ライオン」』(ピーター・バイントン、イギリス、2013年、3分)
『僕はトム・ムーディー』(エインズリー・ヘンダーソン、イギリス、2012年、8分)
『サンディ』(ジョセフ・マン、イギリス、2013年、3分)
『ノマドXを遊ぼう』(キルスティアン・アンドリュース、イギリス、2015年、3分)
『遺失物取扱所』(アサ・リュカンダー、イギリス、2014年、6分)
『心が頭から飛び出した夜』(ショーン・クラーク&キム・ノーチェ、イギリス、2013年、8分)
『ここから見えるすべて』(サム・テイラー&ビョーン=エリック・アシィム、イギリス、2013年、8分)
『ブリーチング・ザ・シーウォール:モダン・ラブ』(アダム・ウェルズ、イギリス、2015年、4分)
『鼻』(ショーン・ヴィカリー、イギリス、2015年、5分)
『デルタ・ヘヴィ「ゴースト」』(クリス・ブリストウ、イギリス、2015年、4分)
『ステムズ』(エインズリー・ヘンダーソン、イギリス、2015年、3分)
『ミスター・プラスティマイム』(ダニエル・グリーヴス、イギリス、2014年、10分)
『ビガー・ピクチャー』(デイジー・ジェイコブス、イギリス、2014年、7分)
『ジェイムズ「ムービング・オン」』(エインズリー・ヘンダーソン、イギリス、2014年、4分)
ゲストプロフィール
ジェイン・ピリング Jayne Pilling
英国を拠点に世界で活動するアニメーション専門家・歴史家。数々の映画祭やミュージアムに向けたフィルムのキュレーターを務める。英国アニメーションアワードの創設者・ディレクターでもあり、アニメーションDVDコレクションの出版も行う。ロンドンのロイヤル・カリッジ・オブ・アートをはじめ、欧州、米国、台湾の様々な大学で教鞭をとっている。チャンネル4TVではヨーロッパ・アニメーション番組のディレクターを担当。アニメーションとその他芸術の関係性をテーマにした国際的なシンポジウム(英国、イタリア、ポルトガル)でもキュレーターを務めている。
出版物:”Animating the Unconscious: Desire & Sexuality in Animation (2012), “2D & Beyond (2001)”, “Rotovision (2001)”, “A Reader in Animation Studies [John Libbey, UK & Australia] (1998)”, “Cartoons & the Movies (1997)”, “Women & Animation (1992)”, “A Compendium (1992)”. その他、翻訳も務める。