コンシューミング・スピリッツ
アメリカの鬼才クリス・サリバンが15年以上の歳月をかけて完成させた長編アニメーション。
アメリカのアニメーション作家クリス・サリバンが2012年に発表した長編『コンシューミング・スピリッツ』は、切り絵、ドローイング、立体を組み合わせ、アメリカ郊外の神話的なリアリティを浮かび上がらせました。アメリカ各地の上映でスマッシュヒットとなり、Time Out NY誌が選出する「史上最高のアニメーション100本」で38位に選出されるなど、きわめて高い評価を受けました。日本でも2014年の初来日で熱狂的なファンを生み出した本作品を、待望のリバイバル上映。
ストーリー
アメリカ郊外の田舎町マグソンに暮らす42歳のジェンシャン・ヴィオレット、38歳のヴィクター・ブルー、64歳のアール・グレイ。当初は関係ないように思えた3人は、不吉な社会福祉施設、里親、ロマンス、憎悪を巻き込み、いつしか悲劇の物語に巻き込まれていく。隠されるべき家族の秘密、明らかにされるべきもの。ある夜の飲酒運転と自動車事故が引き金に、記憶の貯蔵庫が開け放たれ、3人はそれぞれ、癒され、そして傷つく。アメリカの鬼才クリス・サリバンが15年以上の歳月をかけて完成させた2時間超の長編アニメーション。
監督プロフィール
クリス・サリバン Chris Sullivan
ペンシルベニア州・ピッツバーグ(米国)にある樹木が茂る丘で、10人兄弟姉妹と共に生まれ育つ。35年間に渡りアニメーション作品を製作。初の長編アニメーション作品「コンシューミング・スピリッツ」がニューヨークのフィルム・フォーラム(2012年12月開催)にて華々しいデビューを果たす(公開2週間)。シネファミリー(ロサンゼルス)とジーン・シスケル・フィルム・センター(シカゴ)での公開後、ジョン・サイモン・グッゲンハイム記念財団とロックフェラー財団フィルム・ビデオ・フェローシップからの資金援助を得る。同作品製作後、クリエイティブ・キャピタル・グラント(資金援助)を受け、次の長編作品「ザ・オービット・オブ・マイナー・サテライト」の製作を開始する。
(http://creative-capital.org/projects/view/705)
現在、シカゴ在住。シカゴ美術館附属美術大学で教鞭を執り、カルメンとシルビア・アベルソンの父親でもある
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作品情報
監督:クリス・サリバン
2012年/アメリカ/131分