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新千歳空港国際アニメーション映画祭2016 2016.11.3 – 11.6  会場:新千歳空港ターミナルビルにて開催

2016.11.3(火・祝) - 11.6(日) 2016.11.3(火・祝) - 11.6(日)

アリス

11月4日(金)20:15~/シアター1

無限の想像力が噴出する、奇想天外なるワンダーランド。

ウサギを追いかけたアリスが迷い込んだのは、不気味で摩訶不思議な世界…。
ルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」を元に、実写とストップモーション・アニメを組み合わせて創られたこの作品は、シュヴァンクマイエルが3年の歳月を注いで完成させた初の長編映画である。88年のベルリン映画祭でプレミア上映後、89年に日本でも劇場公開された。いかがわしくもユーモラスな表現と、グロテスクなのにどこか愛らしいキャラクターたち。誰にも真似できない独特の映像と爆音が、無限の想像力を噴出させる!

音楽ライブ用音響
セッティングでの上映
爆音上映とは、通常の映画用の音響セッティングではなく、音楽ライブ用の音響セッティングをフルに使い、音量も限界まで上げ大音響の中で映画を観て、聴く試みです。
大胆かつ繊細な上映
一般劇場上映では聴くことの出来ない迫力と、その爆音によって視覚までもが変容して映画そのものも違って見えるトリップ感覚が体験できます。また、大音響でなければ聞こえてこない幽かな音を聴くという、大胆かつ繊細な上映となります。
爆音=良音=適音
もちろん「爆音」とは言っても音を大きくするだけではありません。その映画にとって最適な音とは何か、その音があることによって映画が違って観えてくる、それぞれの映画における音の核心はどこにあるのか?そんな映画におけるベストな音の探求こそ、爆音上映の醍醐味です。映画にとって最良の音、最適な音が爆音上映にはあります。

作品紹介

川が流れる森の中、少女アリス(クリスティーナ・コホウトヴァ―)は座って小石を投げている。隣には女性がいて、静かに本を読んでいる。アリスがページをめくろうとすると、ピシャリと手をたたかれる。そこで「ALICE」のタイトル。アリスが言う。「アリスは思いました。私はこれから映画を観るのよ。子供の映画よ。たぶんね。そうだわ、忘れたら大変!目を閉じなきゃ。さもないと何も見えないのよ」
アリスが部屋で紅茶のカップに小石を投げ込む。リンゴの芯やガラス器に入ったキャンディーや人形たちが雑然と置かれた部屋。ガラスケースに入っていた縫いぐるみの白ウサギが突如動き出し、手袋をつけ、赤い外とうを着て帽子をかぶり、はさみを持ってケースを壊して出ていく。破れた原からおかくずがこぼれるので、ピンで止め懐中電灯を出して「大変だ!遅刻するぞ」とわめく。アリスが「ねぇ、お願い」と声をかけると、ウサギは丘を目指して走り去り、机の引き出しの中に姿を消した。そしてアリスも引き出しの中にするりとはいっていく…。

監督プロフィール

ヤン・シュヴァンクマイエル Jan Svankmajer

1934年、チェコスロヴァキアのプラハ生まれ。プラハの芸術アカデミー演劇学部(DAMU)人形劇科で演出と舞台美術を学ぶ。ラテルナ・マギカなどの舞台芸術に関わり、1964年から映像作品をつくる。
共産党政権下でプラハの春以降ブラックリストに載り、『オトラントの城』の準備を1973年に始めるが、当局から映画製作の禁止を命じられ、『オトラントの城』完成の79年まで自身の作品は撮れず、70年代の映像活動停止時期には「触覚芸術」、コラージュ、ドローイングなどの美術作品に集中する。60年代の初期の短篇や80年代の自由化の流れの中、91年のビロード革命以降も、社会主義・全体主義・商業中心主義など全ての現実に無意識の領域からの抵抗を続け、その映像表現は一度見たら忘れられない強烈な体験として、カンヌ、ベルリン、アヌシー、チェコ国内など世界中の映画祭で絶賛されている。
1990年川崎市市民ミュージアムの「シュヴァンクマイエル映画祭’90」で初来日。その後も妻のエヴァ・シュヴァンクマイエロヴァーとの共同の美術展や、『オテサーネク』以降の長篇作品が公開されるごとに来日し、江戸川乱歩の『人間椅子』や、小泉八雲の『怪談』のコラージュ本の作成、浮世絵の伝統的な版画技法を使った作品を発表するなど日本文化への造詣も深い。妻のエヴァとは彼女が2005年に亡くなるまで映像・美術など様々な共同作業を行っていた。現在、チャペック原作の『虫』の撮影準備中。

作品情報

監督:ヤン・シュヴァンクマイエル
1988年/スイス、ドイツ、イギリス/86分/チェコ語音声・日本語字幕

協賛 :
  • 石屋製菓(株)
  • サッポロビール(株)
  • 東日本電信電話(株)
  • (株)北洋銀行
  • (株)北海道銀行
  • 北海道空港(株)
  • 北海道コカ・コーラボトリング(株)
  • (株)マテック
  • よつ葉乳業(株)
  • (株)ロイズコンフェクト
特別協力:
  • JAL
  • ANA
  • AIRDO
  • SKYMARK
主催:
新千歳空港国際アニメーション映画祭実行委員会
後援:
総務省 / 外務省 / 経済産業省 / 観光庁 / 東京航空局 / 北海道運輸局 / 日本政府観光局(JNTO) / 北海道 / 千歳市 / 日本アニメーション協会 / 日本アニメーション学会 / 日本動画協会 / 映画産業団体連合会 / 北海道新聞社 / NHK札幌放送局 / 北海道放送 / 札幌テレビ放送 / 北海道テレビ放送 / 北海道文化放送 / テレビ北海道 / エフエム北海道 / エフエム・ノースウェーブ / STVラジオ(順不同)
Chitose Hokkaido, JAPAN

新千歳空港国際アニメーション映画祭

事務局
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